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日刊工業新聞 掲載記事 1998/2/19
ファースト電子開発(東京都北区上十条4-15-5、伊藤義雄社長、03・5248・6644は、異業種交流を通じ新製品の開発を積極的に進めている。
自社の無線技術と外部技術を融合させることによって、単独では開発できない高付加価値品を手がけるのが狙い。電気通信大学とも産学交流を深めており、今後も異業種交流により外部技術を取り込み、新規分野に参入していく。
電通大と交流も ファースト電子開発 無線技術に高付加価値
ファースト電子開発は67年設立の無線応用機器、電子応用機器メーカー。89年、ワールド通商を通して知り合ったタグホイヤー社とスポーツ競技用無線時計システムを開発したのをきっかけに、異業種交流を広げている。
97年には一二三光学(板橋区)と「自動車安全運転補助具」を、タムス(荒川区)、京立電機(狛江市)、一二三光学と「躍り自習機」と開発している。
いずれも「要整術交流プラザH8」に参加した企業。また97年10月に板橋区で開催された「受発注企業情報交換会」で知り合ったインデックス(北区)とリモコン式ぺルトコンベヤ「リモコンぺア」を開発した。
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現在、電気通信大学、大栄精工(大田区)、一二三光学、アイ・エレクトロンピーム(埼玉)と共同で、ダイャモンド薄膜形成の大面積化および自由形状物対応技術の開発に取り組んでいる。さらに、介護医療システムの分野で共同開発の話が二、三件あるという。'
伊藤社長は、「複数企業での共同開発の場合、リー ダー企業を決めて、その企業が発注する形式をとるのがベスト。難しく考えずに取引の延長上として交流を進めていくとうまくいく可能性が高い」としている。
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