新技術への限りない挑戦・人工視覚システムで国家事業を支えました

概要
眼疾患のうち網膜機能の損傷に伴う失明を対象とし、機能損傷部を人工的手段への置き換えにより視覚機能の回復を図ることを
可能にする人工視覚システムの研究・開発と製品化を実現する国家事業です。
中核技術の“体外からの無線電力伝送と無線通信技術”の開発・設計を弊社が受託し完成しました。

開発の背景
日本国内に10万人の失明患者が存在し、現在その治療方法は皆無である。 「人工視覚システム」の開発が急務であるが、開発には長期間を要しリスクも高く、企業が単独で開発する事は困難であり、 国がリスクを負い開発を援助する必要があるとして、この開発事業がスタートした。 これを可能にするシステムの開発を目的として国家プロジェクトとして実施する。
  開発の経緯

2001年4月、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が「人工視覚システムの研究開発」事業 公募。
 9月、N社が委託先に決まり、2001年~2006年の国家プロジェクトとしてスタートした。
プロジェクトは、経済産業省と厚生労働省の連携のもとで研究開発が実施され、臨床面での研究は
大阪大学医学系研究科眼科学教室の指導の下に行なうことで実施された。
大阪大学を中心に研究、「電磁波障害がない無線電力伝送技術」が無く事業が難航した。
2004年4月ファースト電子開発(株)が「電磁波障害のない無線電力伝送の技術開発」に名乗りを上げ、事業が再スタートした。
2004年6月~2005年8月ファースト電子開発(株)が無線電力伝送、無線通信装置の開発・設計を受託しシステムを完成した。
今後、電子回路をASIC技術でLSI化して2006年プロジェクトが終了する予定。
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