トンネルFMラジオ再放送装置
AM・FMラジオ再放送設備(WA方式)はトンネル外で受信したAM・FMラジオ放送電波をトンネル内に再送信することで、トンネル内を走行中のドライバーに継続してラジオ放送を楽しんで頂く装置です。
 
AM/FMラジオ再放送装置
FMラジオ放送がトンネルの中でも聴取出来る為の装置です。カーラジオでFMラジオ番組を楽しみながら快適なドライブが出来ます。2013年4月27日に開通した、首都圏中央連絡自動車道 木更津ー東金間の山口トンネル、茂原第2トンネル、真里谷トンネルに当社で開発・設計・製造したトンネルFMラジオ再放送装置 が採用、設置されました。

★トンネルFMラジオ再放送装置とは
通常トンネルの中には電波が届きません。土の中を無線電波は通り抜けることが出来ません。電波が吸収されてしまうからです。このため、トンネルや地下通路、地下鉄の路線の中には電波が届きません。電波を届ける場合には種々工夫がされています。トンネルの場合は、トンネルの外に設置したFMラジオ用受信アンテナでFM放送 を受信します。これを、増幅してトンネルの中に設置した 漏洩ケーブル(LCX) から少しづつ電波を漏れ出して放送します。トンネルの長さが1Km有れば、一カ所のアンテナで放送しても半径50m程度しか電波が届きません。これを解決するために、FM電波を少しづつ垂れ流すように1Kmの長さにFMラジオの電波を届けます。実際には、漏洩同軸ケーブルという電線で、例えば、水道ホースに数メートル毎に小穴を開けて水を流し、1Kmに渡って水を垂れ流して均等に長距離に渡り水を届けるような動作をします。

★当社が開発設計製作した トンネルFMラジオ再放送装置 の特徴
従来のFMラジオ再放送装置は、トンネルの外に設置したFMラジオ用受信アンテナで受信したラジオ放送を音声に再生します。通常のラジオと同じ音声にします。この音声を再びFMラジオ送信機に送り込み再放送していました。このため、放送電波の質も厳密には変わってします。悪い方向です。つまり、再放送装置には、受信機と送信機が仕組まれていました。しかも放送局毎に1基の装置が必要になります。8局のFMラジオ局の放送をトンネルに再放送するには、8基の再放送設備が必要でした。大変高価な設備になります。当社が開発した装置は、トンネルの外に設置したFMラジオ用受信アンテナで受信したラジオ放送局 全ての放送局を広帯域高周波増幅器で増幅します。1Kmに均等に放送出来るように各放送局の電波を忠実に増幅して、再放送出来るシステムを5年の年月を要して開発しました。勿論、1基の装置で8局の放送局の放送を受け持てますので、極めて経済的な省エネ設計を実現しました。

★2013年4月27日 14:00 環央道 木更津、東金間が開通しました
トンネルの中で快適なFMラジオ放送を楽しみながら安全ドライブをされて下さい。
 
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